2021年5月、カネロ・アルバレスの右アッパーで眼窩底を骨折し、8回終了時に椅子から立ち上がれなかったビリー・ジョー・サンダース。あれから丸5年、リングには一度も戻ってきていません。
その36歳が、ここにきて「ある一人だけなら戻る」と言い出しました。しかも、その相手から実際に連絡が来ているというのです。相手はクリス・ユーバンクJr.。2014年に一度だけ拳を交え、いまだに遺恨が残ったままの男です。
ただし最初にはっきり書いておくと、これは正式に決まった話ではありません。契約もなければ日程も会場も出ていない、あくまでサンダース本人がラジオ番組で語った「打診が来ている」という段階の話です。そのうえで、中身がなかなか面白いので取り上げます。
🥊 ビリー・ジョー・サンダース(英)
🥊 クリス・ユーバンクJr.(英)
🥊 現時点で分かっていること
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ステータス | 未確定(本人が打診を受けたと公言した段階) |
| 情報源 | サンダース本人のラジオ番組(talkSPORT Boxing)でのインタビュー発言 |
| 想定カード | ビリー・ジョー・サンダース vs クリス・ユーバンクJr.(2014年の再戦) |
| 開催地として名前が出たのは | ナイジェリア(サンダース本人の発言による) |
| 日程・階級・放送 | いずれも未発表 |
🥊 サンダースは何を言ったのか
talkSPORT Boxingのインタビューで、サンダースは自分の現状をかなり正直に語っています。
「現実的にならないといけない。年齢を重ねて、技術的にもう良くないと思われる相手の中に自分を置かないと。ユーバンクみたいなね。正直に言うと、ユーバンク側から連絡が来ているんだ」
「向こうは俺がトレーニングしているのを見たんだろうな。それで電話が鳴った。トラック1台分の金を積むつもりでいるんだよ。『5年も離れてたんだろ、ナイジェリアまで来てリングに上がれよ』ってね」
—— ビリー・ジョー・サンダース(talkSPORT Boxing)
「復帰するならユーバンクが理想か」と水を向けられると、「もちろん理想だよ」と即答。さらに「世界チャンピオンに戻りたいという目標じゃない。俺が本当に出ていく相手はユーバンクくらいだ。ウォームアップなしで行っても勝てると分かっているから」とも語っています。
つまり、調整試合を挟まずいきなり本番、という前提での話です。5年のブランクがある36歳が、リハビリの一戦もなしにいきなりビッグマッチへ。ここは当然、賛否が割れるところですよね。
🥊 2014年の因縁を振り返る
2人が戦ったのは2014年11月、ロンドン。当時は互いに世界前哨戦の段階で、英国・英連邦・欧州のミドル級王座を懸けた一戦でした。
試合はサンダースが序盤から飛ばしてポイントを重ね、中盤以降にユーバンクが盛り返すという展開。最後は2-1のスプリット判定で、ジャッジ2人が115-114、115-113でサンダース、もう1人が116-113でユーバンクという僅差でした。倒し切れなかったユーバンク側には、今も「あれは自分が勝っていた」という思いが残っています。
その後の2人の道は分かれます。サンダースはアンディ・リーを破ってWBO世界ミドル級王座を獲得し、デビッド・レミューを圧倒したパフォーマンスがキャリアのベストと評されました。さらにスーパーミドル級へ上げてWBO王座も獲得し、2階級制覇を達成。しかし2021年のカネロ戦で眼窩底骨折を負い、そこで時計が止まりました。
一方のユーバンクJr.は、昨年の同世代のライバル、コナー・ベンとの2試合が最大の見せ場になりました。1戦目は勝利、2戦目は敗北。そこから試合をしておらず、生まれたばかりの双子の育児のために時間を使っていると説明し、引退はしていないと明言しています。
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5年空けた36歳が、調整試合なしでいきなり本番だと? ふざけた話に聞こえるかもしれねえが、こいつの言い分は分かるんだよ。負けるリスクを1回減らせば、その分デカい金が確実に入るからな。
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![]() トレーナー |
![]() 初心者くん |
え、そうなんですか? でも5年も休んでたら、体は戻るものなんでしょうか…?
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体力は戻る。だが反射神経とタイミングは別物だ。サンダースはもともとパワーで押すタイプじゃねえ、当てさせずに当てる技術のボクサーだからな。そこが1割落ちただけで別人になる。ジムで綺麗に見えても、殴り返してくる相手の前じゃ話が変わるんだよ。
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![]() トレーナー |
![]() 初心者くん |
なるほど〜。ユーバンク選手も1年以上試合してないんですよね? ブランク同士の対決になるってことですか。
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🥊 なぜ「ナイジェリア」なのか
もうひとつ引っかかるのが開催地です。サンダースの発言に出てきた「ナイジェリアまで来い」というのは、これまでの英国ボクシングの文脈だとかなり意外な地名でした。
ただ、ここ数年は世界的にビッグマッチの開催地が分散しています。サウジアラビアがいくつものメガファイトを飲み込み、直近では英国人同士のヘビー級対決までニューヨーク開催で調整されているという報道が出ているくらいです。興行のお金がどこから出るかで会場が決まる、という流れそのものは珍しくなくなりました。
とはいえ現時点で、プロモーター側からの発表も、具体的な主催者の名前も出ていません。この部分はあくまでサンダース個人の発言のみが根拠で、独立した裏付けは取れていない点を強調しておきます。
📣 Xポスト
この発言は英語圏でもすぐに拡散しました。
‼️ Billy Joe Saunders says he's been offered a "truck load of money" to rematch Chris Eubank Jr in Nigeria 🇳🇬
(via @talkSPORT) pic.twitter.com/03JaDHidWg
— Pro Boxing Fans (@ProBoxingFans) August 20, 2026
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📝 管理人の予想
まず実現するかどうかですが、信頼度は△。プロモーターの発表も日程も出ていない現状では、交渉というより「話が来ている」段階だと見ています。ユーバンクJr.側は育児で休養中と公言していて、復帰の一戦にサンダースを選ぶ必然性もそこまで高くありません。
ただ、もし本当に組まれた場合は、私はユーバンクJr.の判定勝ちを予想します。信頼度は○。2014年当時は経験の浅かったユーバンクも、その後にビッグマッチを重ねて別の選手になりました。対してサンダースは技術とタイミングで勝負するタイプで、5年のブランクがいちばん響く種類のボクサーです。中盤以降にユーバンクが体力で上回り、8〜10ラウンドあたりでストップの可能性も十分あると見ています。
📌 まとめ
2021年のカネロ戦を最後にリングから離れているビリー・ジョー・サンダース(36)が、クリス・ユーバンクJr.側から復帰の打診を受けていることをラジオ番組で明かしました。開催地として「ナイジェリア」の名前も本人の口から出ています。
サンダースは調整試合を挟まず、いきなりユーバンク戦に臨むつもりだと語っており、「戻るとしたらこの相手だけ」と断言しました。
ただし現時点で契約・日程・プロモーターの発表はいずれもなく、確定した話ではありません。続報が入り次第、改めてお伝えします。
2014年のあの判定を今も引きずっている人、けっこう多いんですよね。本当に実現するかは分かりませんが、続報が出たらまた取り上げます!




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